『世界食品安全会議』登壇

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3/7にお台場のグランドニッコーであった大きなカンファレンスでしゃべってきました。世界の食品安全関連業界をとりまとめる”Global Food Safety Initiative”という団体が主催する会議で、今年は東京開催でした。

事の発端は、Shojimeat Project #食品安全 の方の紹介で、「新技術と食の安全」というセクションでの登壇を勧められました。

「各国から色々な要人が来る大きな会議」とは言葉では聞いていましたが、行ってみたらデカかった・・・

ビッグサイトで開かれる展示会のようなものがホールで行われており、その横の1000人かそれ以上用の宴会場をぶち抜きで講演やらパネルディスカッションやらをやってました。

会場はごった返しており、外国人率も6-7割と高めでした。来ている人もベンチャーやテクノロジー系の会議と違い、大企業の幹部やその他VIPが多くいるらしく、スーツを着ている人が圧倒的多数でした。話で聞いていた通りに、世界の食品業界の要人が一堂に会する類の会議でした。名前は「世界食品安全会議」ですが、事実上の「世界食品業界会議」でした。安倍首相がビデオレター(もしかしたら中継?)を特別に送るだけある・・・(;´д`)

登壇する予定のセッションは14:00開始でした。同じセッションには、上海で食糧スタートアップ専門のインキュベーション施設Bits&Bitesを運営する人、Cornell大の遺伝子検査と食品安全が専門の先生でした。

自分については、要旨集と座長による登壇者紹介にて「Mangaの話もあるよ!」と強調されていました。2016年にお堅いドイツ人・オランダ人が多い国際学会で萌えキャラ出したことがありましたが、その時と同じです。ただ今回は規模が…

登壇での話の流れはざっくりいうと
・細胞農業に取り組んでいて、将来は宇宙農業したいです。
・技術的な挑戦として、細胞培養の価格を下げています。
・インテグリカルチャー(株)での商品化タイムラインはこちらです。
・これから細胞農業製品の安全性と社会からの信頼が必要になります。
・今のところ技術的、法的にはこんな課題があります。
・Shojinmeat Projectとしては「技術の全晒し」で信頼を得るつもりです。
・市民科学が主導する、「民主化された細胞農業」を提唱します。
https://www.slideshare.net/secret/3W7y2IPHqE0Vq6
ということで14分しゃべりました。

登壇の時のTwitter速報は、このスレでも少し見えます。
https://twitter.com/search?f=images&q=%23GFSI18&src=typd
GFSI日本グループでも少し紹介されました。
https://www.facebook.com/GFSI.Japan/posts/1369079006530514

登壇の後はパネルディスカッションに入りましたが、食品安全の会議だから仕方ないとはいえ、「安全かどうかわからない」「ここの安全性をどう担保するのか」「どうやって安全を証明する」系の話が相次ぎました。後ろ向き?まぁここはそういう人が集まる場所だし、やっぱり必要だし・・・・

セッションは16:00に終了、その後の名刺交換で30枚ぐらい飛びました。食品グレード細胞培養液として使っていたGreenダカラの製造元の人もいました。地元農業法人から大手企業の品管・流通の人、政府関係者などもいました。

海外勢では香港の食品会社の幹部、上海ディズニーランドの人、マカオ自治政府の食品安全担当の人、ドイツの流通会社とか色々・・・ (おそらくたかられるので)本当のVIPはフロアにはいませんでしたが、壇上にはいました。

こういう現場を見て、一つ思うところがありました。こういう国際会議が開かれると世界からその業界のVIPが集まり、開催国の色んな企業にチャンスが降ってきます。これが国際会議を招致する一番の意義だと思いました。

では、国際会議ってどうすれば来てくれるんでしょう。

国際会議の運営側は参加者には良い思い出を作ってほしいわけです。そのため会議がスムーズに進行しそうな国、参加者が喜んで行きそうな国、色んな商談ができそうな国に行きます。完全にソフトパワーの勝負で、幸運にも日本はけっこういいポジションにいると思います。「3つ目は中国の方が・・・」という意見もあるだろうけど・・・
https://twitter.com/GFSIJAPAN/status/972981794130690049

「ソフトパワーは色々なチャンスを引き連れた国際会議を呼び寄せる。」
けっこう重要なことだと思いました。