NHKクロ現+までと声優レバー

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11/29、出ました。取材自体は11/18でしたが…めっちゃ緊張しました。
ここではなぜ今回クロ現に出たのか、出るまでのいきさつとかを。

 

放送決定までの流れ

1月に掲載されたAERAの記事から巡り巡って、4月にNHKの記者さんから接触がありました。具体的な放送予定は無いけど今から情報収集したいとのことで、最新の研究や社会的インパクトなど色々な与太話をしました。

NHKではそれぞれの記者さんが企画を立てて陳列し、上が選ぶという「屋台方式」で運営されているそうです。なので各記者は報道価値があると思ったネタに常日頃から張り付いて取材し、番組の企画にまとめて並べます。そして関連する時事や機運があったりすると企画が採用され、番組制作と放送に至ります。

今年は天皇陛下の生前退位の意向表明が話題になりましたが、表明の後に間髪入れずNHKスペシャルが放送されました。つまり裏に日頃から宮内庁や天皇陛下の動向に張り付いていた記者さんがいたのでしょう。退位の意思表明と同時に「時事性あり」と判断されて企画が採用され、NHKスペシャルとして制作・放送されたのでしょう。

つまり4月にNHKの記者さんが話を聞きに来たのは、今後何かがあった時に純肉(人工培養肉)が一気に注目されると踏んだのでしょう。でも純肉が注目されるとしたら牛肉調達困難とか食糧価格の急騰とかによるだろうから、手放しに喜べないところも…(;´д`)

そういった状況は会社にとってチャンスかもしれないけど、個人的には財布が痛むのでorz

 

そして放送決定へ

「屋台方式」で運営されるとなると、記者さんの屋台に並ぶ企画の数々にも、記者さんの思い入れが入ることになります。それは企画が通った後も番組内容に反映されます。

その点において、取材に来てくれた記者さんは純肉や細胞農業、広義にバイオテクノロジーによる食糧生産について色々と賛同してくれてました。

「こういう技術はもっと世の中に知られるべきで、できれば純肉だけを扱った番組を作りたい…けど現時点ではフルの番組企画にできるほどの情報量はないからどうしたものか。他の話と抱き合わせで出せないか。近年の「肉ブーム」にかけて何か番組が作れないか。出すとしたらクロ現+あたりがいいかも。」といった意見でした。(世の中的には肉がブームだったのか。へぇ)

その後しばらく連絡ありませんでしたが、10月に入ると再び連絡がありました。

「クロ現プラスで牛肉特集をします。そこで食肉培養についても紹介します。つきましては11/18に取材に協力できませんか?」

放送日は11/29、「いい肉(1129)の日」とのことでした。

 

取材の現場

なんだかんだ言ってテレビの情報拡散量は非常に強いです。こちらから何を見せるかいろいろ検討した結果、「できつつある純肉を培養液からピンセットでつまんで引き上げる絵」を見せようということになりました。

10月半ばから準備を始めましたが・・・培養系がカビでコンタミしたり、いろいろとトラブル続きでした。結局のところ「できつつある純肉を培養液から~」の絵は無理で、「培養液の中に浮かぶ細胞足場」の絵が限度だということに… とは言え日本でも食肉培養の取り組みが始まっている事実を知ってもらうだけでも大きいので、そこはしょうがないとなりました。

そして取材当日、記者さんとカメラさんと音声さんが来ました。カメラさんは手に番組構成表を持っていて、チラ見しただけなので細かくはわかりませんが、番組の構成や筋、「撮りたい画」が大体書いてありました。

撮影が始まると、実験風景が撮りたい、ここからここに歩いている画を撮りたい、純肉(ほとんど細胞足場だけ…)を培養液から引き上げるところが撮りたい、など結構細かい指定がありました。

培養液を調製している画もどうしても欲しかったらしく、新たに培養液調製するなら実費は支払ってもいい、とのことでした。実費を払ってでも欲しい画は欲しいんですね・・・

最後はインタビューの撮影でした。

インタビューと言えば、普通は相手の考えていることを聞き出すためのものですが、このインタビューは違いました。

この取材はうちの考えを聞くことではなく、絵を撮ることが目的です。なので、「これを言ってくれ」という意図がありありと出ていました。つまり、番組企画者の想定することを言って欲しいわけです。

ここでもし、取材を受ける側が考えていることと番組を企画する側が考えていることが違ったりすると、とっても面倒なことになります。「都合のいい部分だけ切り取られて放送される」ならまだしも、文脈から切り離して一部の発言だけを取り出し、本来の意図と逆の意味に仕立て上げてしまう、いわゆる”Quote mining”といった事態はここで発生します。

今回のインタビューについても、「緊張しながら誘導インタビューに抗う」という超高難易度な実践話術にわずかな準備で素人が飛び込んだのだから、そりゃ支離滅裂になりました。

とにかく緊張でかなり早口にorz でも結局番組で使われたのは10秒ぐらいだったので、支離滅裂とか「誘導」とかはあまり問題にはなりませんでした。記者さんや企画側がこっちに好意的だった、というのが一番の理由だと思います。

最初の実験の撮影から最後のインタビューまで、なんだか役者になったような感じでした。同時に、「でも報道番組で役者だの演技だのって・・・」というせめぎあいで頭がいっぱいでした。

でも、番組の構成や筋が決まっていて、それに対して予算や人員が割かれている以上、インタビューで出たとこ勝負の番組構成はできません。「やらせ」についての世間的なイメージはともかく、番組企画者&提案者&制作者の現実として、「やらせ」を多かれ少なかれ行わざるを得ないという事情が見えました・・・

 

そして放送…..から「声優レバー」へ

そして11/29の夜、放送されました。反響…については、即効性のものと、後からじわじわの両方があると思いますが、これは後からじわじわの方だと思います。

ところでNHKでのクロ現放送に先立ち、ニコ動界隈ではニコニコ技術部枠での「培養肉作って食べてみた」動画が話題になっていました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm30099092

そして12/4には川口駅近くでニコニコ技術部の忘年会が開かれていたそうです。そこでShojinmeat Project関係者がこんな質問をされ・・・

Twitterではクロ現よりもニコ技のほうが話題になるのは当然の流れ。特に推し声優のレバーを培養して食べる話が拡散してました。以前からシャンプーを飲んだりいろいろやらかしてる声クラスタ・・・懲りないwww

本当は実在の声優さんの名前が挙がってたけど、その声優さんは声オタの言動がひどすぎて気が滅入ってしまい、Twitterをやめたことがある方… 名前伏せたのはほんとナイス判断(;´д`)(;´д`)(;´д`)