VR PlayerをDK2に対応させてVR3DMVを視聴してみた

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(旧個人ブログ http://yukihanyu.exblog.jp/22719595/ より引っ越し)

(2014年 10月 05日付)

DK2が届きました。そこで夏コミで出したside-by-sideのVR3DMVを見てみようと、VR PlayerをDK2に対応させようとしました。使用のOSはWin7 Home Premiumです。

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まず、とにかくDK2を繋いでVR Playerを起動

→トラッキングしてくれない。やっぱりドライバのような何かが必要か・・・ 調べてみると、VR PlayerをDK2に対応させてくれるプラグインがある

→DLして入れてみたが、VR PlayerのTrackerのオプションの中に現れもしない。

相当引っかかりましたが、どうもDLしたzipファイルについて、「ブロックの解除」をしなければいけなかった模様。⇒それをやってみた。Oculus DK2のオプションが現れるが、今度はVR Player起動時に「MSVCR120.dllがない」というエラーが。さらにはTrackerを変えるとVR Playerがクラッシュする。どうもこの症状はあちこちで報告されていて、”Visual C++ Redistributable Packages for Visual Studio 2013″をインストールすることで直るらしい。

この辺で仕切り直して、以下の手順でVR PlayerをDK2に対応させました。

VR Playerをアンインストール
VLCをインストール
VisualC++ランタイム(32bit, x86)をインストール
VR Playerをインストール
DK2用のトラッカーの.zipファイルについて、「ブロックの解除」をクリックしてから解凍
解凍したVrPlayer.Trackers.OculusRiftDK2TrackerをVR PlayerのTrackerフォルダに設置
VR Player起動、TrackerでOculus DK2選択

なお、関連ファイルのDL先は以下の通りです:
VR Player: https://vrplayer.codeplex.com/
VLC: http://www.videolan.org/vlc/
Visual C++ Runtime: http://www.microsoft.com/en-gb/download/details.aspx?id=40784
DK2 Tracker: https://developer.oculusvr.com/forums/viewtopic.php?f=29&t=112&start=180
DK2 Trackerについては、Oculus開発者フォーラムに登録する必要があります。(登録無料)

以下、VR用の映像コンテンツを作る上で考えたことの雑記です。

VRでゲームやインタラクティブな何かを作ろうという人は多いですが、映画やアニメ、ミュージックビデオのような映像コンテンツを作ろうという人は、今一つ少数派です。没入感・臨場感のあるボカロ動画やアニメとか、何か新しそうなので色々やってみています。

ここで没入感とか臨場感と言いますが、どのような場面でそれを感じられるかというと、やはり現実でしょう。そうすると、例えば山に登ったりして正面に良い景色が開けたとして、前しか見ていなくても没入感や臨場感は感じられるわけです。OculusやVR技術全般が謳っている、「横が見える」とか「後ろも見える」はあまり重要ではないことになります。そう考えてみると、没入感とか臨場感って何から来るのかなと考えると、周辺視野じゃないかなというわけです。IMAX映画はこれに着目して、視界を覆い尽くすような大画面にすることで没入感や臨場感を出そうとしています。

今でこそVRの真新しさから、横を向いてみよう・後ろを向いてみようと言いますが、実際に普及した後ほとんどの人は正面しか見ないと思います。映画やアニメのような映像コンテンツは「何かを見せる」ために存在しているので、なおさら正面しか向かないでしょう。したがって、Oculusによる360°VR映画があったとして、ほとんどの人は95%以上の時間は「見せたいもの」の方向である前を向いていて、横も後ろも見えるという機能を使う機会はごくわずかなのではと思います。

以上の2つを合わせると、正面方向に周辺視野をカバーできるぐらいの視野角で何かを表示すれば良いということになります。これを踏まえて3DCGソフトのレンダリング設定をします。

まず、画面のサイズは片目分で960×1080ですが、中心視野は600×600ぐらいだと考えられます。残りは周辺視野になります。したがって、中心視野にある分だけで1080p画質で見せるのであれば、片目分だけで1440×1620ぐらいの画面サイズは欲しくなります。というわけで、新しいVR3DMVは2880×1620で作っています。4Kで作れば全く問題なくなるでしょうが、パソコンの性能やレンダリング時間との兼ね合いです。

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レンダリングをするにあたり、Focal Length(焦点距離?)を10にすると、視野角が115.989となり、ちょうど視界が画面で覆われます。そうすれば、以下の「通常画面」が、Oculus版ではこのように、魚眼レンズを使ったかのようなイメージになります。

 

あとは、VR Playerで再生

 

「通常版」

 

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「Oculus版」
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する時に、ショートカットキー「P」だか「O」だかで、中央にがっつりズームインすればいいわけです。そうすれば中央のキャラクターが中心視野に収まり、周りの部屋の様子などが周辺視野となります。冬コミはこの設定で作って”ボカロVR3DMV”の円盤を出そうと思います!