「細胞農業」について

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Shojinmeat Projectで研究している人工培養肉や、Muufri社がやっている「牛がいらない牛乳」、Clara Foodsの「鶏がいらない卵白」や、最近のイスラエルのチームによる培養鶏肉クラウドファンディングキャンペーンは、従来は農業によって生産されていた製品を、細胞培養によって作ろうとしています。慶応大発の「クモ糸ベンチャー」のスパイバーも、言ってみれば「蚕がいらない養蚕業」で、この部類と言えます。

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このような農業のかたちを「細胞農業(Cellular Agriculture)」と言います。ただし、この言葉は全く一般的ではありません。それもそのはず、まったく新しい形の農業なため、その概念自体が一般的でないからです。

でも概念自体が一般的でないがゆえに、培養食肉や「牛がいらない牛乳」の研究開発は専門家がいない、予算もつかないといった事態に陥っています。そのため、培養食肉などの研究で旗振り役である米国のNPO法人、”New Harvest”では、「細胞農業」が一つの学術・産業分野として認知されるように様々な活動をしています。

Shojinmeat Projectとしても、まずはブログで発信するなどして「細胞農業」という概念確立に向けて動いています

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細胞農業の「田園風景」 - 現在の「農業」の景色と全く違うものになる