「出版してみて、どうだったん?」(1)

      「出版してみて、どうだったん?」(1) はコメントを受け付けていません

「出版してみて・・・」の第1回です。そもそもなんで出版しようと思ったのかとか、思い立ってから書き始めるまでの、企画初期を振り返ってます。

—-
2013年の夏、Oxford時代の同期と居酒屋にいました。Oxfordを離れたのは2010年なので、まだあまりたっていませんでした。その時に、「オタク視点でOxford留学記書いたら面白いんじゃないか」と思いついたのがすべての始まりです。

自分:「オタク視点で留学記とか書いたら面白いんじゃないかなー」
同期:「面白いかもねー。書くなら今だと思う」

このやり取りで決めちゃいました。今振り返ってみて、その時点の主な動機は

・本が名刺代わりになるとか、普通の人と違う経験をするとか、何かが変わりそうで面白そうだから。 (興味本位)
・「アキバカルチャー」はOxfordの固定観念と真逆の方向で、その意外性に釣られる人が出そうだから (かまってちゃん)

そして「出版の仕方」をネットで調べたところ、どうもA4で1~2枚ほどの出版企画書から始まるという情報を見つけました。そこでとりあえず書き、「出版とか詳しい人いるー?」とFacebookでシェアしたところ、一人が手を上げてくれました(Kさんと呼びます)。どうも以前、講談社さんの編集と一緒に仕事したことあるとかいうことでした。

そこでKさんからアドバイス、出版企画書だけじゃなくて、合計1万字ぐらいの章ごとのまとめがあると良い、と。出版企画をA4一枚で判断できるんかと疑っていたところ、やはりそうかと納得しました。

まず章立てを決め、それぞれの章のまとめを書き、全体で1万時ぐらいのものを書きました。仕事の後など自由時間に書き進め、2週間後ぐらいにKさんが講談社の方につないでくれました。するとそう待たずに返事が来て、一回ミーティングしようということになりました。

編集の方(Iさん)は40代後半、アニメイトに娘とよく行くとか本人もややオタク寄りでした。出版にあたっては編集者との相性が鍵というネット情報も見ましたが、その点では運が良かったと言えます。

で、ミーティングでは…留学記じゃ厳しいとのことでした。有名人や芸能人でもない限り、どんなに中身が良くてもそもそも本屋で手に取ってもらえない(売れない)とのこと。ただ、ネタとしては面白いので別の切り口はないか…ということで、「世代論」に切り口を変えるということで、ミーティング終了になりました。

そして、「世代論」で書き直して第2回ミーティングをしたところ、Iさんより「面白い!」という返事をいただき、GOサインになりました。

ただ、この後にIさんが人事異動で編集から離れ、Aさんと交代になりました。AさんはIさんと違って「どんどん出す」よりは「じっくり練り上げて出す」タイプで調整が必要になり、出版予定日がずるずる遅れる結果に…
(つづく)